お知らせ

GMOリサーチ株式会社が消費者の概念構造を可視化する リサーチサービス『Scanamind』の提供を開始

2013年08月21日

 GMOインターネットグループのGMOリサーチ株式会社(代表取締役社長:細川慎一、以下GMOリサーチ)は、事前の準備なしに、マーケットの全体像や消費者意識をありのままに把握できるマーケティングリサーチサービス「Scanamind」を8月21日より提供開始いたします。

【提供背景】
これまで行われてきたマーケットリサーチはまず調査設計ありきとして、調査主体側の仮説や主観から作られたフレームに基づいて行われるものでした。そのため、調査主体の想定や想像を超える新たな知見やインサイトを得ることが困難であることが課題とされてきました。
GMOリサーチでは、これまで「調査票のいらない調査」として、従来のような調査設計に頼らず、ありのままの消費者の反応や行動を把握する調査手法を提供してきました。今回はこの「調査票のいらない調査」の1つとして、市場の全体像や消費者が無意識に持っている概念構造をありのままに理解するためのマーケティングリサーチサービス「Scanamind」を提供いたします。


【サービス概要】
本サービスは、株式会社クリエイティブ・ブレインズが提供する「Scanamind」※に加えて、GMOリサーチが有するインターネットアンケートシステムと回答モニターパネルを活用することにより提供いたします。


■消費者の無意識な概念構造を可視化
マーケットの全体像を把握するための調査手法「Scanamind」※は消費者が自ら連想した言葉を調査画面に入力することにより、消費者が認識しているありのままの姿や、日頃意識していない、頭の中に漠然と存在しているものを自動的に構造化し、その構造を可視化します。この手法により、消費者の意識を可視化して全体像を把握することが可能です。

概念構造マップ(イメージ)


■概念構造の解釈
可視化された概念構造マップに表れている結果(挙げられている言葉とその位置関係)から、回答者が共通して有している価値観を抽出していくことによって全体像を理解し、さらに言葉の意味合いや言葉同士の関係性を解釈することによって、より深いレベルで概念構造を理解することができます。

概念構造マップに表れている価値観の解釈(イメージ)


■「Scanamind」※の5つの特徴
「Scanamind」※は以下に挙げる5つの特徴を持った調査手法です。
1.調査票がいらない
2.調査の準備がほとんど必要ない
3.調査対象製品やサービスに関する事前情報がなくても調査が可能
4.言語の意味に依存しないため、英語、中国語など、日本語以外でも調査が可能
5.調査の経験がなくても、一定のクオリティでアウトプットの分析が可能


■調査の流れ
「Scanamind」※はインターネットアンケートのスタイルで行い、以下のような流れで調査対象者が回答します。事前に必要な準備は質問文の用意だけです。
1.調査テーマに関連する項目の入力
  調査テーマに関して関連があると回答者が考える、モノ、コトなどを回答者自ら12項目程度をリストアップし自分の言葉で自由に入力します。
2.関係性の4段階評価
  自ら列挙した12項目から、ランダムに抽出された2つのリストアップ項目の関係性を「強い関係がある」「少し関係がある」「関係は弱い」「ほぼ無関係」の4つの選択肢から短時間(2秒以内)に直感的に回答します。
3.概念構造マップ作成
  全回答者のリストアップ項目と関係性データを解析して概念構造マップを作成します。


【サービスの応用範囲】
■市場全体像の理解
十分な情報が得られていない市場の全体像の理解や消費者が有している価値観をマクロの視点で理解することができ、マーケティング戦略を検討する上での消費者ニーズに関する基礎的な情報を得ることができます。この情報を基に仮説を立て、よりテーマを深堀して更に効果的な調査を行うことも可能です。


■ブランドポジショニングの把握
調査対象カテゴリーにおける想起ブランドやブランドに対するイメージ、ブランドから想起するメッセージなどを明らかにし、その関係性を概念構造マップとして表します。これにより、イメージやメッセージの浸透度合いや、競合ブランドを含めた市場におけるポジショニングの違いを比較して明らかにします。


■デザイン概念の把握
Scanamindでは言葉だけではなく、言葉と画像を使った概念構造マップを作り出すことも可能です。言葉だけでは言い表しにくいデザインに対する意識や評価を構造的に把握するために商品の形状や色を画像として用意し、それに対してイメージする言葉を挙げ、それぞれの関係性を答えることにより消費者の頭の中にあるデザイン概念が概念構造マップとして可視化されます。

※「Scanamind」に関わる技術は株式会社クリエイティブ・ブレインズが特許法に基づく特許権を取得しています(特許第3335602号,特許3278415号,特許3417941号,特許3638943号,特許4824837号)。
米国・ドイツ・フランス・英国でも同社の特許権が成立しています。
※「Scanamind」は株式会社クリエイティブ・ブレインズの登録商標です(登録番号第5109952号)。また世界主要35カ国における同社の登録商標です(国際登録第1131308号)。
※「Scanamind」公式サイト http://www.scanamind.jp/


【GMOリサーチ株式会社について】
市場調査・分析および調査データを基にしたコンサルティングサービスを提供しております。従来通りの市場調査手法はもちろん、MROCやアイトラッキングなど、最先端の技術と手法を駆使したGMOリサーチの市場調査サービスは、企業の迅速かつ最適な意思決定のお手伝いをいたします。