お知らせ

【GMOジャパンマーケットインテリジェンス】『住宅購入に関するオンラインコミュニティ調査(MROC)』を実施

2012年09月20日

 GMOインターネットグループでインターネットリサーチ事業を展開するGMOリサーチの連結会社、GMOジャパンマーケットインテリジェンス株式会社(東京都渋谷区 代表取締役社長 細川 慎一 以下、GMO JMI)は、GMO JMIが保有するモニターを対象に「住宅購入に関するオンラインコミュニティ調査(MROC)」を実施しました。
オンラインコミュニティ調査(MROC)とは、コミュニティを調査対象とし、コミュニティ参加者間で交わされる自然な声から、日常の様子や本音をうかがう調査手法です。


●調査対象:5年以内に戸建住宅の購入予定がある30~49歳の既婚女性 30名
●調査期間:2012年7月25日~2012年8月9日
●調査方法:オンラインコミュニティ調査(MROC)
●調査国:日本


【まとめ】
■一戸建てを建てる時にゆずれないポイントNo1は「収納」 (参考資料:図1、2)
・一戸建てを建てるに際して「ゆずれないポイント」をうかがったところ、最も多かったのは「収納」で、次いで「キッチン」「広いリビング」が挙げられた。収納の中でも「ウォークインクローゼット」を望む人が多い。
・「収納のあり方」についてのトピックでは、「ウォークインクローゼット」だけでなく、物を見える所に置きたくない、掃除が苦手だなどの理由から「見えない収納」を望む声が多く挙がった。その他、まとめてしまえる「収納専用の部屋」や、「床下」、「ゴミ置き場」など様々な収納に対する意見が挙がった。


■不安に感じることNo.1は「ご近所づきあい」 (参考資料:図3、4、5、6)
・「住宅を購入する際に感じる不安」についてうかがったところ、一番多く挙げられたのが「ご近所付き合い」だった。続いて、東日本大震災の影響から「地震(震災)関連」に対する不安が、「お金」や「地域の治安・防犯」を上回る結果となった。
・さらに「『ご近所付き合い』何が不安?」のトピックでは、現在のご近所付き合いに関する問題や、町内会に入るべきかどうかなどで多くの会話が交わされ、ご近所の人との距離感と保ち方に対して、不安や悩みを抱えている人が多いことがわかった。総じて、挨拶以上のお付き合いを積極的に望んでいないことが窺える回答が多かった。
・また、『ご近所付き合い」何が不安?』のトピックは、コメントや文字数から分析すると最も関心が高いという結果になった。


■スマートハウスへの関心は高いものの、導入はあまり現実的ではない(参考資料:図7)
・最近話題のスマートハウス(※)については、テレビCMで見たことがある程度の認識の人と、詳しい知識を持つ人の情報量にばらつきが見られた。また、電力自給に魅力は感じているものの、初期費用が高額なため、導入は難しいという意見が目立った。
(※)スマートハウス…太陽光発電システム、蓄電池といったエネルギー機器や、家電、住宅機器をIT技術によってコントロールすることで、家庭内のエネルギー消費を最適化し、CO2削減や電気の節約を実現する省エネ住宅。


【総論】
今回の調査結果から、調査コミュニティ参加者は、住宅購入にあたって、間取りや収納といった物件そのものへの要望だけではなく、近隣住民との人間関係や将来的な親との同居、耐震、金銭面、購入先の地域の治安など、様々な不安を抱えながら慎重に比較・検討を重ねていることが明らかになりました。参加者はそれぞれ自分なりの方法で住宅購入について情報を収集している人が多い様子ですが、購入検討先の近所に住む人々や、地域の特徴、治安といった情報は得難く、それが住宅購入時の不安の一番の要因になっているとGMO JMIは考えます。
また、電力自給が可能なスマートハウスは、注目されてはいるものの、費用負担の面で導入が難しいという理由で、本格的に普及するには、現在の価格帯では難しいといえます。


【調査背景】
国内既存市場での売上拡大や、世界各国へのビジネスの展開など、日本企業が成長を遂げるためには、各市場のニーズの把握など、詳細な市場理解が不可欠です。GMO JMIでは、GMOリサーチと共同でアジアの各市場理解を目的に、2011年4月から定期的にオンラインアンケート調査を実施しています。
今回は「住宅の購入」をテーマに、参加者の住まいに対するこだわりや不安について、普段は意識していない潜在的なニーズを引き出すことを目的に、オンラインコミュニティ調査(MROC)を実施いたしました。


【オンラインコミュニティ調査(MROC)について】
オンラインコミュニティ調査(MROC)は、従来のアンケート調査のように質問に返答する形式とは異なり、調査対象がコミュニティであるため、参加者間で交わされる自然な声に触れることができ、リサーチャーによるバイアス(偏り)も尐なく、参加者の日常の様子や本音を引き出すことができる調査手法です。コミュニティ内でのやりとりを通じて参加者のニーズを掘り下げていくことで、企業の新商品・サービス開発や販売促進などのマーケティング課題の解決に有効な打ち手を見出せるのではないかと考えています。


【GMOジャパンマーケットインテリジェンス株式会社について】
GMOインターネットグループのGMOリサーチの連結会社で、市場調査・分析および調査データを基にしたコンサルティングサービスを提供しております。従来通りの市場調査手法はもちろん、ソーシャルメディアリサーチやアイトラッキングなど、最先端の技術と手法を駆使したGMO JMIの市場調査サービスは、企業の迅速かつ最適な意思決定のお手伝いをいたします。


以上